営業リストを無料で入手する方法と総費用の考え方

予算をかけずに新規開拓のリストを用意したい少人数の会社では、無料で何件・どの項目までそろうのかが見えにくいものです。支払いが0円でも調べて整える手間は残り、株式会社HAMONIの事例でも手作業のフォーム営業は1日10件(月200件ほど)です。この記事では、無料の方法、足りない項目、総費用の式、無料・購入・ツールの比較、利用規約の確認点を順に整理します。

営業リストを無料で手に入れる方法は?

営業リストを無料で手に入れる方法は?

無料の方法は、公的データ、業界団体の名簿、アポろうの5日間の無料トライアルの3つです。

それぞれ手に入るものが違います。

  • 公的データ:社名や所在地などの基本情報が中心
  • 業界団体の名簿:業界を絞りやすいが、公開範囲は団体ごとに異なる
  • 無料トライアル:営業リストを1,000件までダウンロードできる(送信は有料プラン)

テレアポ用リストの具体的な作り方と運用は、テレアポリストの無料入手から自動化までにまとまっています。

【公的データ】国税庁法人番号公表サイトとgBizINFOの取り方

国税庁法人番号公表サイトは、法人番号、商号又は名称、本店又は主たる事務所の所在地の3つ(基本3情報)を公表しています。基本3情報ダウンロードのページから、全国分または都道府県単位のデータをCSV・XML形式で取得できます。システムから取得するWeb-APIもあり、利用にはアプリケーションID(発行は無料)が要ります。

gBizINFO(Gビズインフォ)は、経済産業省による法人データの提供サイトで、500万社以上の法人を検索できます。法人番号に紐づけて、基本情報のほか届出・認定、補助金、調達などの活動情報をまとめて見られます。データダウンロードにはアクセストークン、REST APIには事前の利用申請が要ります。

【業界団体の名簿】公開範囲と利用条件を確かめて使う

業界団体の中には、会員名簿をウェブで公開しているところがあります。載る項目は社名や所在地、電話番号、代表者名などが一般的ですが、団体ごとに異なります。

会員にしか見せない団体もあれば、一部の項目だけを公開する団体もあります。名簿を営業に使ってよいかどうかも、団体の利用条件で変わります。

そのため、次の順で確かめます。

  • 名簿が一般に公開されているか
  • どの項目まで載っているか
  • 営業目的での利用や複製が認められているか

【アポろう】5日間の無料トライアルで1,000件までダウンロード

AIアポろうくんの5日間の無料トライアルでは、期間中に営業リストを1,000件までダウンロードできます。送信は有料プランの機能で、トライアルで送信を試すことはできません。

元になるのは、アクティブな営業リスト140万社以上です。この数字は営業に使えるリストの規模で、法人リスト全体の500万社以上とは別の定義です。

申し込みは、30分のご案内の日程予約から進みます。

無料でどこまでできる?足りない項目は何か

無料でどこまでできる?足りない項目は何か

無料データで取れるのは、社名や所在地などの基本項目です。問い合わせフォームのURLや、掲載のない法人の従業員規模などは、自分で調べる作業になります。

【項目表】無料データで確認できる項目と、自分で調べる項目

営業に使う項目ごとに、3つの無料データを並べます。

項目法人番号公表サイトgBizINFO業界団体の名簿
法人番号○○団体ごとに異なる
社名○○○(多くの名簿に掲載)
所在地○○○(多くの名簿に掲載)
代表者名公表項目に無い掲載がある法人のみ団体ごとに異なる
業種公表項目に無い掲載がある法人のみ団体ごとに異なる
従業員規模公表項目に無い掲載がある法人のみ団体ごとに異なる
企業ホームページ公表項目に無い掲載がある法人のみ団体ごとに異なる
問い合わせフォームのURL・メールアドレス公表項目に無い公式の案内では確認できない団体ごとに異なる

「団体ごとに異なる」と書いた項目は、団体の公開ページで個別に確かめる必要があります。gBizINFOの「掲載がある法人のみ」は、法人によって載っている情報が違うという意味です。

【自分で調べる作業】送信先・業種・従業員規模を補う手間

営業に必要な項目のうち、表で「公表項目に無い」「掲載がある法人のみ」「公式の案内では確認できない」となっているものは、自分で調べる作業に数えます。

たとえばフォーム営業なら、送信先のフォームURLが要ります。1社ずつ公式サイトを開き、問い合わせ先を探し、リストに書き写す流れです。

株式会社HAMONIの場合、店名から検索してフォームを見つけ、文面を貼って送る手作業は1日10件(月200件ほど)です。同社の条件での件数ですが、調べて入力する作業が件数を左右することは、この数字から読み取れます。

項目を何にするかは、営業のやり方で変わります。項目の決め方は、営業リストの項目とは?で整理しています。

【無料で足りる場面】地域や業界が狭い、件数が少ない場合

無料データだけで十分な場面もあります。

  • 対象の地域が1つの市区町村に限られる
  • 対象の業界が狭く、業界団体の名簿に会員がそろっている
  • 必要な件数が数十社程度で、1社ずつ調べ切れる
  • 基本情報だけあれば、あとは訪問や電話で足りる

この条件なら、無料データで始めて問題ありません。件数や項目が増え、調べる時間が負担になってきたところが、次の手段を考える目安です。

無料のリストは作業時間を費用に直すと、どこから費用がかかる?

無料のリストは作業時間を費用に直すと、どこから費用がかかる?

総費用は、支払額に「作業時間×時給」を足したものです。支払額が0円でも、作業時間の分は費用になります。

【式】総費用=支払額+作業時間×時給

使う式は2つです。

  • 総費用=支払額+作業時間×時給
  • 1件あたり費用=総費用÷使える件数

「使える件数」は、営業に必要な項目がそろった件数を指します。社名と所在地しかない行は、フォーム営業なら使える件数に入りません。

自社の数字を入れる欄は、次のとおりです。

  • 支払額:___円
  • 作業時間:___時間
  • 時給:___円
  • 使える件数:___件

【仮の計算例】自社の時給と件数に置き換える

次は仮の数字です。式の動きを見るための例です。

  • 支払額:0円
  • 作業時間:20時間
  • 時給:3,000円
  • 使える件数:200件

総費用は0円+20時間×3,000円で60,000円、1件あたりは60,000円÷200件で300円です。

同じ作業時間で使える件数が100件に減れば、1件あたりは600円になります。件数が同じでも、時給が高い担当者が作業すれば費用は上がります。

自社の時給は、社内で営業に使う人の給与を月の労働時間で割ると、おおまかに出せます。経営者自身が作業するなら、その時間を別の仕事に使った場合の価値も考える材料になります。

【事例】HAMONI様の手作業と自動送信の件数

株式会社HAMONI(バズグルメ探索サービス・SNS運用支援・Web制作)は、手作業なら1日10件(月200件ほど)のフォーム営業を、AIアポろうくんで月16,000件の送信トライにしています。

うち4,171件が送信成功となり、月およそ10件の商談、商談1件あたり約5,500円です。2026年3月から毎日運用しています。

いずれも同社の条件での数字です。詳細はHAMONIの事例で確認できます。

送信成功の月4,171件だけを見ても、手作業の月200件ほどとは桁が違います。件数が増えるほど、作業時間の差が総費用に影響します。

無料・購入・ツールを同じ式で比べるとどうなる?

無料・購入・ツールを同じ式で比べるとどうなる?

支払額・作業時間・使える件数を同じ式に入れると、3つの手段を同じ物差しで比べられます。

【比較表】支払額・作業時間・使える件数を同じ項目で並べる

購入の欄は、見積もりを取って自社で埋める形にしています。

項目無料購入アポろう
支払額0円___円(見積もりを記入)年間プラン月額5万円/半年プラン月額62,500円(いずれも税抜)、初期費用0円
作業時間調べて整える時間がかかる受け取り後の確認・整形の時間(___時間)条件を絞ってダウンロードする時間
使える件数調べた分だけ___件(見積もりを記入)アクティブな営業リスト140万社以上から抽出
1件あたり費用総費用÷使える件数総費用÷使える件数総費用÷使える件数
向く場面地域や業界が狭い、件数が少ない一度にまとまった件数が要る条件を変えながら繰り返しリストを作る

購入の費用の考え方は、営業リスト購入は1件いくら?購入・外注・ツールを同じ式で比べる方法で詳しく確認できます。

【手段別】向く場面(無料/購入/ツール)

3つの手段は、どれも向く場面があります。

  • 無料:件数が少なく、基本情報があれば足りるとき。費用をかけずに始められ、調べる過程で相手の理解も深まります
  • 購入:一度にまとまった件数が要り、項目がそろった状態で受け取りたいとき。作業時間を短くしやすい手段です
  • ツール:条件を変えて何度もリストを作り直すとき。絞り込みを変えるたびに、再度手作業で調べる必要がありません

月に一度だけ必要なのか、毎週作り直すのかで、向く手段は変わります。

【事例】TSUMUGU WORKS様のリスト作成工程

TSUMUGU WORKS株式会社(シングルマザー向けBPO・経理総務代行)は、外注して2〜3週間待っていたリスト作成を5分に短縮しました(99.9%削減)。

「直近2ヶ月以内に経理の求人を出している企業」約4,500社に、メールとフォームでアプローチしています。

「5分」はリスト作成の工程だけの時間です。最初のアポは、導入3日で獲得しています。これは月5万円の有料プランでの成果で、無料で達成したものではありません。

代表が1人で営業を回している体制という点も、少人数の会社には参考になります。詳しくはTSUMUGU WORKSの事例で確認できます。

アポろうの無料トライアルではどこまでできて、どこから有料?

アポろうの無料トライアルではどこまでできて、どこから有料?

5日間の無料トライアルで、営業リストを1,000件までダウンロードできます。送信は有料プランです。

【無料の範囲】5日間・営業リスト1,000件までのダウンロード

無料トライアルでできるのは、次の内容です。

  • 5日間の期間中に営業リストの中身を確かめる
  • 期間中に営業リストを1,000件までダウンロードする
  • 自社の条件で、使える件数がどれくらい出るかを確かめる

フォームやメールの送信、アポの獲得を試す機能は含まれません。ただ、先に紹介した式の「使える件数」は、ダウンロードしたリストで実際に数えられます。

【有料の範囲】送信は有料プラン(料金とアポ数の目安)

送信まで進む場合の料金は、次のとおりです。

  • 年間プラン:月額5万円(税抜)
  • 半年プラン:月額62,500円(税抜)
  • 初期費用:0円

アポ数の目安は、送信数×0.05〜0.5%です。たとえば10,000件に送信した場合の計算上の幅は、5〜50件になります。

この幅は商材とリストで変わります。

【無料データで足りる場合】リストだけ少量なら

リストだけが少量あればよい場合は、公的データや業界団体の名簿で足りることもあります。数十社の基本情報なら、無料データを調べる方が早く、費用もかかりません。

トライアルが向くのは、次のような場合です。

  • 無料データで補う項目が多く、調べる時間が負担になってきた
  • 条件を変えながら、何度もリストを作り直したい
  • 将来的に、フォームやメールでの送信まで広げたい

式に入れてツールも候補に残ったら、使える件数を実際のリストで数えられます(送信は有料プランです)。

30分のご案内から5日間の無料トライアルを始め、営業リストを1,000件までダウンロードして自社のターゲットを確かめられます。

無料でリストを集めるとき、利用規約で気をつける点は?

無料でリストを集めるとき、利用規約で気をつける点は?

使う前に、提供元の利用規約で営業目的の利用・複製や再配布・自動取得の扱いを確かめます。無料で公開されているデータでも、使い方に条件がある場合があります。

【確認リスト】営業目的での利用・複製や再配布・自動取得の扱い

確認する点は、次の4つです。

  • 営業目的での利用:営業に使ってよいか、用途に制限がないか
  • 複製や再配布:社内で複製してよいか、外部の人に渡してよいか
  • 自動取得の扱い:プログラムでの取得(スクレイピング)が認められているか
  • 出典の表示:使うときに出典を示す決まりがあるか

自動取得は、提供元が禁じていれば規約違反になりえます。公式が用意しているダウンロードやAPIがあれば、そちらを使うと安心です。

【公的データの条件】公式ページに書かれた範囲

国税庁法人番号公表サイトのサイト利用規約は、公共データ利用規約(第1.0版)に準拠した条件での利用を認めています。利用するときは出典を記載し、編集・加工したときはその旨も記載します。Web-APIには別の利用規約があります。

gBizINFOの利用規約は、規約に従えば複製や翻案を含めて利用でき、商用利用も可能としています。こちらも出典の記載と、編集・加工したときの記載が条件で、掲載企業や第三者に損害を与える行為は禁じています。

個別のケースで使ってよいかどうかは、各提供元の公式ページや問い合わせで確かめられます。

【使う段階の配慮】お断りの会社・送信済みの会社への送信を防ぐ管理

リストを使う段階では、お断りの会社や送信済みの会社に送らない管理が要ります。

表計算ソフトで手作業の管理を続けると、リストが増えるほど漏れが出やすくなります。担当者が複数いれば、同じ会社に重複して連絡する場面も起こりえます。

アポろうでは、拒否リスト(URL・メールアドレス・ドメイン)と重複送信のブロックで、この管理に対応できます。送信を始める前に、仕組みとして用意しておくと安心です。

まとめ: 件数・項目・作業時間を式に入れて手段を選ぶ

まとめ: 件数・項目・作業時間を式に入れて手段を選ぶ

無料の方法でも、作業時間に応じた費用がかかります。件数・項目・時間を式に入れて、自社に合う手段を検討できます。

  • 無料の3手段:公的データ、業界団体の名簿、アポろうの5日間の無料トライアル
  • 足りない項目は自分で調べる:問い合わせフォームのURLや、掲載のない法人の従業員規模などは作業に数える
  • 総費用の式:総費用=支払額+作業時間×時給。1件あたりは、総費用÷使える件数
  • 同じ式で比べる:無料・購入・ツールを、支払額・作業時間・使える件数で並べる
  • トライアルの範囲:5日間で営業リストを1,000件までダウンロードできる。送信は有料プラン

件数や項目が増えるほど、作業時間の比重は大きくなります。手作業なら月200件ほどだったHAMONI様の例のように、自社の条件を式に入れると、どこから別の手段を考えるかを決められます。

ツールが候補に残った場合は、5日間の無料トライアルで営業リストを1,000件までダウンロードし、自社の条件で使える件数を確かめられます。

まず購入の費用も同じ式で比べたい場合は、営業リスト購入の記事で確認できます。

トライアルの前に検討材料をそろえることもできます。比較・稟議に使えるサービス資料を受け取れます。

導入事例:TSUMUGU WORKS|リスト作成3週間→5分 事例を読む


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編集・発行:株式会社KASHIKA(本社:東京都大田区 / 福岡営業所:福岡市中央区)

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